2015.09.14
火災保険の主な改定内容で重要な点は以下の2つです。
(1)住宅総合保険の参考純率を平均3.5%引き上げ |
(2)保険期間の上限が最長10年に短縮される |
今回の改定は、自然災害などの損害により保険金の支払いが増加していること、
地球温暖化により自然災害の将来予測に不確実性が増しているとの研究成果が
発表されたことが背景にあります。
最初に参考純率について説明いたしましょう。
保険料率は以下の2つに分けられます。
・純保険料:事故発生時の保険金支払いにあてられる
・付加保険料:保険会社の事業運営に必要な経費等にあてられる
参考純率とは上記のうち、純保険料率に該当する部分を損害保険料率算出機構が
算出・提供しているものです。
参考純率が平均3.5%引き上げとなりますが、物件の所在地や構造によって
改定幅にはかなりバラつきがあります。
保険料が引き上げになるケースだけでなく、引き下げとなるケースもあります
のでこの点については勘違いしないようにして下さい。
2点目は保険期間の上限が最長で10年間となります。
現在、火災保険は最長36年まで加入することができます。保険期間を長期で契約
するほど保険料は安くなる仕組みになっています。
10月からは、10年が最長になりますので結果的に総額の保険料支払いは高くなると
いうことになります。
この先、2~3年後に火災保険の満期を迎えられる方は、10月までに組み換えをしてみては
いかがでしょう。もしかしたら、お得になるケースがあるかもしれません。
一度、保険会社や代理店に相談してみてください。